冬の見どころ
冬の見どころ
ピラルクーほか
ピラルクーほか
 冬は気温が下がり、水温も冷たくなります。魚もあまり活動しなくなり、黒潮に乗って南方からやってきた、寒さに弱いものは死んでしまいます。
 もちろん、館の中で飼育しているものは、ヒーターのお陰で温度管理されていますから、自然界で生きているものとは違い元気です。この時期、四万十川を調査しても採れる魚種は限られ、ともすれば退屈な季節でもあります。水槽に四万十川産の新入りさんが入ることも滅多にないので、夏に採集した幼魚を大切に飼育し冬を乗り切るほかありません。  ということで、欲求不満に陥った魚好きはついつい四万十川を飛び越え、世界の川魚に手を出してしまい勝ち。春の項でも触れているように、当館では四万十川の魚だけではなく日本各地はおろか、世界の魚まで飼育しています。中でも大型魚や古代魚たちは迫力があり人気のコーナーとなっています。有名なアロワナの仲間、アマゾン川の大型ナマズたち、ウナギ?と思わせるような肺魚の仲間などなど。ただ、成長した魚もいつかは死んでしまうもの…。そして、 これらの大半は冬に入荷されることが多く、「来るべき事態に備え」を口実に農閑期ならぬ魚閑期を利して、まだ5〜10cmほどの幼魚を購入し、せっせと育てることになるのです。現在、2mを超えたピラルクーも、10年ほど前には全長15cmのかわいいおチビちゃんだったのです。

 ブラック・アロワナ ナイル・パーチ
エンツ・ユイ 
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