チョウトンボ♂の逆立ち
ハラビロトンボ♂のぶら下がり
炎天下、一部のトンボが見事な逆立ちを披露してくれます。でも、観察はほどほどに。これは、体に受ける熱い日差しをできるだけ少なくするために行うポーズだからです。特に、光を反射できる虹色光沢のハネを持つチョウトンボが逆立ちしていたら、正に熱中症警報。
トンボが普通に見られた頃、大阪のお母さんたちは外出していく子供たちに「トンボが逆立ちしたら帰っておいで」と送り出していたとか。ただし、足腰が弱く?逆立ちができないハラビロトンボなどは「ぶら下がり」姿勢となります。
ムカシトンボ♂
ヒメサナエ♂の羽化
生きた化石ムカシトンボ。清冽な渓流の中、南日本でも5〜6年の幼虫期を過ごします。ムカシトンボの存在は、その川が長い間きれいだったことの証拠。
そんな渓流で生まれた幼虫が10km以上も川を下り、中流域で羽化するヒメサナエ。その存在はその川が長距離にわたってきれいであることの証拠。
そんな2種類のトンボが今も多産している四万十川。まだまだ清流の地位を守っているといえるでしょう。
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