最も短命なのはウスバキトンボやアメイロトンボなどの南方系種で、卵から1ヶ月余りで成虫となり、それから1〜2ヶ月で寿命を終えると考えられています。一方、長命なのはムカシトンボで、幼虫期間は南日本でも5〜6年、北日本では7〜8年と考えられています。ただ、成虫になってからの寿命は、やはり1ヶ月ほど。成虫としてのご寿命1は成虫越冬種のホソミオツネントンボで、6月下旬から羽化を始めた成虫が翌年の7月下旬まで見られます。羽化は8月上旬まで続くので、少なくとも一個体が1年近く生きている計算になります。ただし、幼虫期間は2ヶ月ほどなので、本当の一生はそれほど長くもありません。
なお、シオカラトンボなど止水性種の多くは1年一世代型、オニヤンマなど流水性種は2〜3年一世代型で、大半の時間を卵や幼虫として、水中もしくはその近くで過ごしています。 |
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