最も早く羽化してくるのはタベサナエで、3月中〜下旬にには姿を見せます。続いて4月上旬までにシオヤトンボ、ヨツボシトンボ、トラフトンボなど、春の代表種が羽化してきます。
ゴールデン・ウィーク頃がこれらの生殖活動最盛期です。入梅前は四国中でも数箇所しか生息地が残されていないモートンイトトンボを始め、サラサヤンマ、キイロサナエなど初夏を中心に活動する種類を見ることができます。
梅雨明けからお盆過ぎにかけては夏のトンボ・シーズンで、キイトトンボ、ウチワヤンマ、ギンヤンマ、オニヤンマ、ショウジョウトンボ、チョウトンボなどなど、原色も目に鮮やかな個性派がトンボ池を飛び交います。圧巻は黄昏時に繰り広げられる大型ヤンマの摂食群飛で、茜空を背景に希少種ネアカヨシヤンマ、マルタンヤンマが中心となり、数十〜100頭ほどが羽アリなどの小虫を追いかけダイナミックな航空ショーを展開します。
秋雨前線南下後は赤トンボの季節で、高知県では四万十川流域だけに分布しているマイコアカネを筆頭に、10種ほどの赤トンボ(アカネ)を見ることができます。赤トンボの一部は年明けまで生存するほか、厳冬期でも、林間の陽だまりでホソミイトトンボとホソミオツンネントンボの成虫越冬2種が見られます。 |
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タベサナエ(オスの羽化) 3月下旬〜6月上旬 |
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ギンヤンマ(オスのなわばり飛翔) 4月中旬〜11月上旬 |
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マイコアカネ(オスのなわばり占有) 6月中旬〜12月中旬 |
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ホソミイトトンボ(越冬型)
越冬型:8月下旬〜翌年6月中旬
夏期型:6月中旬〜8月上旬 |
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