トンボ王国づくりが始まって間もない頃、仕掛け人杉村は、若い女性のトンボ離れに頭を悩ませていました。
「トンボが怖い」と感じている彼女達がお母さんになった時、好奇心旺盛なわが子がつかまえてきたトンボにどんな反応を示すのか・・・・・・。得意顔の子供が「そんな気持ち悪いもの、早く捨ててきなさい!」などと言われてしまったら・・・・・・。
「きれいなトンボだね」と言ってもらえたら、子供もトンボもどんなに幸せなことでしょう。
そんな折、当時女子大生だった近藤祥子「−考える会」メンバーが手芸部でビーズのトンボを習ったと送ってくれました。これだ!と思った杉村、できるだけ本物そっくりのビーズトンボを作ろうと、池づくりの寸暇を惜しんでは手許にある標本とにらめっこする日々を過ごしました。
四万十市内(旧中村市)で十分な入手ができない各種手芸材料は、当時大阪でカッターメーカー(オルファ)役員をしておられた岡田三朗「−考える会」理事に集めてもらいました。
こうして完成した100種類ほどのビーズトンボはトンボ学会員からも大絶賛、「−考える会」メンバーの手作りによるブローチや標本仕様などとなり、トンボ好き人口拡大を期し日々活躍しているのです。 |