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見立て文化
 

 これまで私達は「多々益々弁ず(多ければ多いほど都合がいい)」的立場で、生物の繁殖力(復元力)を越える利用(消費)を続け、今日の地球規模での生態系破壊を招いてしまいました。その反省に立ち、今求められているのが生物資源の持続可能な利用、すなわち繁殖力を越えないレベルでの利用を、ということ。例えば10年で1しょう一生を終える動物がその間に100の子供を残すとすれば、10年間に100以上消費しない、雄雌残す必要があれば98までの中で、できる限りの有効利用を、という訳です。使用量に制限を設け、その中でより多くの豊かさを実感する文化。実はすでに私達の周りに沢山あるのです。俳句、短歌、生花、書道、盆栽、築山・・・・・・全て限られた材料の中から季節や風景、あるいは人生まで投映する「見立て文化」。こうした文化はどこから育まれるのでしょうか。学遊館の展示物をじっくり見て来られた方にはもう十分ご理解頂けることでしょう。

 
見立て文化


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