12月のおすすめ
 例年、中旬ころまでは赤トンボの仲間を中心に、10種類ほどのトンボが活動を続けています。特に元気なのはキトンボで、晴天の正午前後、腹の先に蓄えた水滴を接着剤にして、水際の植物などに卵を貼り付けるユニークな産卵を観察することができます。アキアカネの生殖活動も中旬まで続きます。
 花は多目的(芝生)広場のサザンカが見ごろとなります。コナラやハゼなど、トンボ保護区周辺の雑木林の木々や、学遊館の緑地に植えられているオオモミジの葉が色づくのも12月に入ってからです。また温暖化の影響からか、トンボ池周辺では四季咲き品種のカキツバタのほか、フジツツジ、サギゴケ、キツネノボタン、オオジシバリといった春咲きの野草もポツポツと開花します。スイレンが少なくなって水面の広がったトンボ池には、多くの水鳥が訪れるようになります。

初冬のトンボ池
初冬のトンボ池


キトンボ(連結産卵)   アキアカネ(交尾)   ダイサギ  
  キトンボ(連結産卵)   アキアカネ(交尾)   ダイサギ  
             
  サザンカ   コナラ   オオモミジ  
  サザンカ   コナラ   オオモミジ  


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